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果物をまいにち食べて健康になる

哲学的、医科学的な視点で見直そう


田中 敬一/間苧谷 徹【共著】


キクロス出版
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本の帯メッセージ

生きるために、何を食べるのか ?
 私たちの日々の「食の選択」には、自身の価値観、人生観が内包されているのです。しかし、日常的に意識することはあまりありません。文明以前のヒトは、何を食べていたのか、健康のための果物・食事とは、持続可能な果樹・農業とは、そもそも果物をなぜ食べるのか、など食料システムの中心にある問題について、深く考えることはほとんどありません。
 本書では、医科学的事実をもとに「果物博士」が初めて提示いたします。



《《内容紹介》》

 「果物は美味しいから」、「果物は健康によいから」が、お勧めポイントでした。そのため、「お菓子の方が美味しい」とか、「自分の健康について他人からとやかく言われたくない。第一、果物に含まれている果糖は中性脂肪を増やすのではないか。」などとささやかれていました。

 そこで本書は、果物についての医科学的な歴史を徹底的に解析し、かつ現代の最先端の分子生物学の研究、および果物・食事・農業と地球環境に関わる成果を明らかにした上で、「なぜ私たちは果物をたべるのか」について具体的、かつやさしく提言しています。

 第1章では、最新の分子生物学研究が明らかにした食物連鎖の新しい意味、すなわち食べるものが食べるヒトの遺伝子発現を制御していることなどを明かにした上で、健康的であった狩猟採集時代の食生活を紹介しています。また、農耕と牧畜が始まってからの果物の摂取が不足していた不健康な時代、果物の摂取が再評価された第二次世界大戦後の生活習慣病予防の時代に分け、エピソードを積み重ねて果物と健康についての関わりを解説しています。

 例えば、ナイチンゲールが傷病兵の食事を果物などに変更し死亡率を劇的に改善したこと、第二次大戦中のイギリスと日本で果物の栄養価に対する考え方が真逆で、イギリスは果物の摂取を推奨し、日本では果樹の伐採命令が...

 「誤解を解く」では、果物のカロリーは高くない、中性脂肪を増やさないことなどを明らかにします。さらに、4大医学雑誌の一つ「イギリス医学会雑誌」に掲載された論文などから糖尿病予防には、果物摂取が大切なことを明らかにしています。

 加えて医学雑誌の証拠をもとに、果物が豊富な植物ベースの食事は、アルツハイマー病予防などに優れているだけでなく、持続する地球環境のためにも有効なことを解説しています。

 医科学研究の最大のトピックは、遺伝子DNAの発現を制御するエピジェネティックス効果の発見です。この発見で、諦めていた遺伝的な運命を果物が豊富な植物ベースの食事で変えられることが分かりました。

 第2章では、「何のために生きるのか」の哲学的な問いの答えを得るべく、「生物としてのヒトの食事」、特に産業革命以降の「技術の進歩と欲望」にういての医科学的な考察、わが国ではまだ誤ったまま流布している「デザイナーズフーズ計画、活性酸素有害仮説の終焉」、理論化されていなかった「サプリより果物が豊富な植物ベースの食事が優れている理由」、「持続可能な地球の創出のための果物が豊富な健康的な食事」を医科学的根拠をもとに考察し、具体的で哲学的な提言を行っています。



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