ほぼ週刊メールマガジン「果物&健康NEWS」

第36回 果物の摂取で便秘予防


  

      
□□■ 果物&健康NEWS Vol.36 ■□□
   ■ 2004年11月12日(金)   ■


みなさん、こんにちは!
今回は便秘予防です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp



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 ◇ 果物の摂取で便秘予防
 ◇ 今週のレシピ
 ◇ イベント情報:関西地区・みかん祭り2004 
 ◇ 科学ニュース
 ◇ 編集部より



□ 果物の摂取で便秘予防

 女性の多くが便秘に悩まされています。便秘とは、3〜4日以上排便がなかったり、排便に困難を感じるような状態をいいます。便秘になると、便の量や排便の回数が減るために、食物が大腸や小腸に長くとどまり、便に含まれている老廃物や細菌毒素などの有害物質の影響が腸管を通じて身体全体に及びます。そのため、便秘になると大腸ガンや乳ガンなどの疾病の原因となります。

 便秘に悩んでいる人の多くは肌のトラブルをかかえています。便秘と肌荒れとの関係についてのメカニズムは、まだよくわかっていませんが、体の新陳代謝が悪くなりホルモンの代謝が落ちるとか、自律神経の働きが低下して、皮膚の血行が悪くなるなどによると考えられています。いずれにしても、便秘解消とともに肌のトラブルもよくなるケースが多いようです。従って、肌荒れ解消には便秘解消が必要です。

 便がバナナ状で水分含量が70〜80%程度の理想的な状態になると、便の体積が増し、腸を通過する時間が短くなり便秘が改善されます。果物には、このような働きをもつ良質な食物繊維が豊富に含まれているので、便秘に効果があります。

 高食物繊維食として果物などを摂取した人と、果物の代わりにジュースなど低食物繊維食品を摂取した人とを比較した試験では、高食物繊維食の人は、便の量が多く、腸を通過する時間が短くなり、排便回数が多くなることが認められています。食物繊維を多く食べると便の量が増える比例関係にあることから、果物の摂取量を増やすほど便の量は多くなります。

 果樹研究所で行われたヒト介入研究では、リンゴを1.5〜2個摂取すると、排便の回数が増え、便の悪臭が減るとともに、便中の食物繊維や水分の量が増加し、便性の改善が認められました。このことは、リンゴ摂取は便秘の解消に有効なことを示しています。

 食物繊維のうち、水にとける食物繊維は、腸内細菌によって分解され、腸内を酸性にします。腸内が酸性になると腸が刺激を受け、蠕動運動が活発になります。また、水に溶けない不溶性食物繊維は水分を保持する力が強いので、便の体積を増やすとともに、水分を適性にする働きがあります。

 現在、日本人は食物繊維の摂取量が不足しているといわれていますが、標準的な食生活を送っている人であれば、今の食事に1日1個のリンゴを加えれば、望ましいとされている食物繊維量になり便秘解消に効果を発揮します。

 以上のように便秘予防には食物繊維の摂取が大切です。リンゴなど果物を毎日200g以上、しっかり食べて腸内環境を整え、自然なお通じをめざしましょう。




□ 今週のレシピ

○ リンゴとバナナのサラダ
 バナナをスライスし、レモン・ジュースと砂糖を加え、当量のリンゴスライス混ぜます。サラダドレッシングかマヨネーズドレッシングをお好みで加えてお召し上がり下さい。

○ リンゴとセロリのサラダ
 皮と芯を除いた熟したリンゴをサイコロ状に切り、セロリのスライスと混ぜます。塩を少々加えサラダボールに入れ、マヨネーズと混ぜます。出来上がったらレタスの葉の上に盛り合わせます。




□ イベント情報:関西地区・みかん祭り2004

 健康の維持・増進のため、より多くの方にみかんを食べていただくために、恒例のラジオ大阪のイベント「10万人のふれあい広場」と連携した「みかん祭り」が下記のとおり開催されます。

 会場では、各県産みかんの試食・販売のほか、みかんクイズやゲームなどさまざまな楽しいイベントが行われますので、ぜひ御来場下さい。

1 開催日時:平成16年11月23日(火:勤労感謝の日)
      午前9時〜午後3時(予定)
2 開催場所:大阪城公園「太陽の広場」

 ○ お問い合わせ先:全国柑橘消費拡大協議会
           (事務局:日園連指導部流通課)
             電話:03−5492−5425




□ 科学ニュース

 カンキツなどに含まれているリモネンと二酸化炭素を原料として生分解性のポリカーボネートが合成できたとコーネル大学のグループが科学雑誌に報告しました(J. Am. Chem. Soc. 126:11404-11405 (2004))。今まで二酸化炭素と石油系のエポキシドからも生分解性のポリカーボネートは合成されていましたが、今回、リモネンを原料にして触媒を用いて温和な条件下で合成に成功しました。リモネンは世界中にある約300の工場で年間数万トン作られていることから、この合成法は商業的に利用可能であるとしています。二酸化炭素と再生可能な資源から生分解性プラスチックを作るこの方法は環境面からも期待できる技術です。




☆ 編集部より ☆

 お通じにはリンゴが良く効きます。これは私のボランティア試験の経験からいって、間違いないと思います。(tnk)

 平成16年11月11日発行の16年産みかん情報(No.7)(全国果実生産出荷安定協議会かんきつ部会)によると、早生みかんの品質は、10月に安定した天候が続いたため糖度が上昇しており、品質も上向きとのことです。(N)



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